「お伊勢参り」それは日本の旅の始まり
みなさん、日本人の旅行の始まりがお伊勢参りだったことはご存知ですか?
今回はそんなお伊勢参りの歴史をご紹介します。
参拝のための旅行「おかげ参り」は1000年前から始まった!?
伊勢神宮の建物が五十鈴川のほとりに建ったのは約1300年前と言われています。
1300年前の日本では天災や疫病の流行などありとあらゆる災厄は神様の御意向に政治や民衆がそわずに暮らしているために起こる災いであると考えられました。
また、五穀豊穣や戦の勝利は神様の加護があったためになしえたものだと言われました。それと共に神様は色々なところにいらして、神社の近くに行った際には挨拶がてらお参りすることが日常的な習慣でした。
ちなみに今でも私たちは、鳥居やお宮の前を通り過ぎる時はで一礼するように教えられます。
話を戻すと神社に行くことは特別なことであり当たり前のことでもあったのです。特に当時は「神宮」と言えば伊勢神宮(三重県伊勢市)と熱田神宮(愛知県名古屋市)と鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)、香取神宮(千葉県香取市)しかなかったので特別なお宮として扱われました。
そのため、沢山の人がお伊勢さんのご加護を得て、日頃の穢れを払ったり、自分の家族や住んでいる土地がさかえることを願ったことからお伊勢参りは始まりました。
「お伊勢参り」江戸時代にブームを起こす!!
人々の間で各地の神社へ参拝するための旅行が始められて初めて危機が訪れたのが江戸時代です。江戸時代まで人々が旅をするためには特別な手続きなど必要はありませんでした。しかし、江戸時代になると旅をするためには身分証明書を発行してもらって通る関所ごとに身分を証明し通行料を払わなければなりません。それでも「一生に一度はお伊勢参り」の言葉が流行った理由は江戸時代に全国の人々をお伊勢参りに勧誘し旅に必要な手配を仲介した「御師(おんし)」が美味しい料理や居心地の良い宿を手配できたことにあります。
御師の良好で上質なサービスを受けるためにはある程度の金作が必要となりますが、その金額が集められなかった村や町内では村の代表を一人や二人決め代表として伊勢に向わせたり、一人分の旅費や休暇の取れなかった集団の中にはなんと犬の首の風呂敷に委任状と手持ちのお金を入れて伊勢参りに行かせたという話も残るほど、人間も犬もお伊勢参りに夢中でした。
現代版「御師(おんし)」になり、伊勢を訪れるゲストと聖地巡礼がしたい!
前でもお話ししたように、江戸時代遠方より初めて伊勢参りに参加した人々はだいたい、伊勢神宮やその周辺をよく知る伊勢神宮を崇敬している人達でした。時代は変わり、気軽に伊勢神宮へ詣でてみたい、伊勢に行ってみたいと来てくださるお客様(ゲスト)が多く、東京から日帰りでいらっしゃいます。
伊勢旅では、地元伊勢で生活する案内人ならではの、情緒あふれる観光スポットをご案内できたら思っています。^^
私は、現代版「御師(おんし)」になり、伊勢を訪れるゲストと聖地巡礼がしたい!伊勢旅の仲介の役目が果せたら嬉しいです。
人々が憧れ、多くの人に親しまれた伊勢参りブームをもう一度おこしたい案内人です。^^
今日はこの辺で。
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